第19回兵庫ローバース交流会 僕らの無人島生活

投稿者:HRS運営委員会ローバーポート担当

目次

まとめ

HRSというグループだからこそできる活動として無人島キャンプを実施した。無人島という特別な環境の中で各々が今までに培ってきたスカウトスキルを実践し、その中でスカウト同士で交流をしながら、自身の団や地区で活かせるようなアイデアを持ち帰ることを目的とし、活動を展開した。

概要

目的・兵庫ローバースの活動で、無人島キャンプという、普段できない活動を行う。
・各々が今まで培ってきたスカウトスキルを実践する。
・団や地区を超えたローバースカウトの仲間を増やす。
・交流会を経て、自身の所属する団や地区などで活かせるアイデアを持ち帰る。
目標1)無人島でしかできないプログラムを実施する。
2)個人では難しい活動が兵庫ローバースを活用すると実現できることを知ってもらい、今後も継続して兵庫ローバース活動に参加したいと思ってもらう。
3)無人島を生かして、スカウトスキルを実践できるプログラムを実施する。
4)全ての地区から参加してもらう
5)交流会を通して、自分の所属する団や地区以外の人と交流し、新しい仲間を作って帰ってもらう。
6)参加者が自団の活動でプログラムを考える際、今回の交流会のプログラムが参考になったと思ってもらえるようなプログラムを展開する。
日時2024年10月12日㈯12:30~10月14日㈪16:00
場所太島(ふとんじま)
参加者兵庫県下のRS22名(うち実行委員7名)
活動内容通信ゲーム、サバイバル飯、工作
予算HRS令和6年度活動予算より49,000円
参加費1人10,000円

スケジュール

事前準備

実施日内容決定事項など
7月25日実行委員会発足
7月25日第1回会議(オンライン)・自己紹介 ・概要、企画の流れ説明 ・プログラム、場所検討 ・企画書作成
8月1日第2回会議(オンライン)・目的目標決め ・企画書作成
8月9日企画書提出
8月21日第3回会議(オンライン)・計画書作成
9月13日第4回会議(オンライン)・準備物確認、プログラム計画 ・水、トイレ問題について ・予算見直し
9月17日計画書提出
9月25日下見下見報告書作成 現地の様子を共有
9月30日第5回会議(オンライン)・安全管理書確認 ・しおり作成
10月6日第6回会議(オンライン)・準備物分担割り振り ・トイレについて再検討
10月11日第7回会議(オンライン)・準備物最終確認 ・プログラム最終確認
10月12~14日活動当日
10月24日第8回会議(オンライン)・目標達成確認 ・報告書役割分担 ・会計報告書

報告書提出

1日目

時間(予定)時間(当日)項目詳細
12:3012:30集合受付終了
14:0013:50出航
14:3014:20到着
15:2015:30儀礼開会式
15:3515:45アイスブレイク
15:5016:00設営トイレ、シャワー、テント設営
17:00
島探検・略地図作成
17:2018:00夕食BBQ
19:5020:30片づけ
20:20
通信ゲーム
21:2021:20天体観測
22:0022:00就寝

2日目

時間(予定)時間(当日)項目詳細
5:305:30釣り開始希望者のみ
7:007:00起床
8:008:00朝食
9:009:00朝礼
9:159:15モーニングゲームビーチフラッグ
9:309:30狩猟採集
12:3012:30昼食

14:30通信ゲーム
14:3015:00工作、(島探検)
17:0017:30夜ごはん
19:0019:30片づけ
19:3020:00キャンプファイヤー
22:00
就寝

3日目

時間(予定時間(当日)項目詳細
5:305:30釣り開始
7:007:00起床
8:008:00朝食
9:009:00朝礼
9:159:15スイカ割り
9:459:45撤営、清掃
11:3011:00昼食おにぎり(配給)
13:00自由時間
14:0014:00儀礼閉会式
14:3014:20荷物積み込み
15:0014:50出航

15:30解散現地解散

活動の様子

アイスブレイク「Who am I?」

島に到着した後にアイスブレイクを行いました。

初対面の人も多い中で、お互いのことを知る機会になり、その後のプログラムでの話題ともなりました

内容

参加者に事前に質問に回答してもらい、それをもとに質問文をつくり、チームで誰の自己紹介か考える。

手順

  1. 参加者に事前に同じ質問に答えてもらい、それを紙に印刷して準備する。
  2. 当日、シャッフルした紙の中から 1枚選んで読み上げてもらう。
  3. シンキングタイムの後、誰の自己紹介かを全員指差しで解答
  4. 正解発表の後、本人から詳しい自己紹介をする。

夕食

無人島最初のごはんは暴風の中BBQをしました!

天体観測 

BBQを楽しんだ後は、みんなで地面に寝転んで実行委員による秋の星座の話を聞きながら秋の夜空を眺めました

モーニングゲーム

モーニングゲームはビーチフラッグを行いました

・番号!1.2.3,4で4班編成にして、1班で1人が決勝戦に進む。決勝戦は四人で戦い、一人の優勝者を決める。
・ビーチフラッグモーニングゲームとしてビーチフラッグを行う。ルール砂浜に木の棒に赤い軍手をかぶせたものをフラッグとして刺し、そこから15~20m離れ、足をフラッグに向けててうつ伏せに寝る。
・「よーい、どん!」の合図で、フラッグに向かって走り出す。

島探検・狩猟採集料理対決

モーニングゲームのときに分かれた4班で太島を探検しながら略地図を作成し、昼の料理対決に向けて狩猟採集も行いました。

島探検

  • 各グループに白地図とバインダーを配布し、略地図を作成してもらう
  • 各グループで島を散策道っぽいものや地形、植物など特徴物を地図に示していく
  • 最後にみんなで共有する

狩猟採集昼ご飯対決

  • 班に分かれて食材探し
  • 米と調味料のさしすせそは実行委員会で用意
  • 島でとれた食材と米と調味料で各班料理を作る
  • 料理のおいしさ(味、見た目、採れた量、オリジナリティー(創意工夫)で評価し、1位を決める

通信ゲーム

和文モールスを用いて通信ゲームを行いました。

内容

  1. 実行委員会1人がモールスをホイッスルで送信し、参加者受信して解読する
  2. 解読した答えが言葉だったらその場で答え、答えが行動だった場合、実行委員のところへ行ってにその行動をする

はじめは「てばた」など少ない文字数の簡単なものから始まり、「もやい結びをする」「ビスタを歌う」など行動がお題になると、他の班にばれずにその行動をするか工夫しました。最後の問題はモールスを読み解くと、1日目に誕生日だった運営委員会メンバーを祝うものでした!!この問題が分かった班には100万点が与えられました。

街灯づくり

無人島の夜は暗い…そうだ街灯をともそう!

内容

  • 一時間半で現地のものを使い、なるべく高いところに灯り(ヘッドライト)を灯す
  • 高さ、実用性、芸術性を考慮し、一位を決める

2日目夕食

今回の交流会の最後の晩餐はアヒージョとタコスとペッパーランチでした

それぞれ担当班を決め、強風に耐えながら調理し、みんなで食べて回りました。

キャンプファイヤー

どんなに風が強くてもキャンプに来たらキャンプファイヤーなしでは帰れません!!

島にあった漂流物でそれぞれ衣装を作り、それらを着用して参加しました

内容

  1. 入場
  2. 炎よもえろ
  3. 班スタンツ
  4. スキー
  5. 班スタンツ
  6. トト便器
  7. クワガタ
  8. 班スタンツ
  9. おもちゃのチャチャチャ
  10. 班スタンツ
  11. 月下の営火
  12. ビスタ
  13. 山賊の歌

スイカ割り

3日目モーニングゲームでは、4班に分かれ、無人島に落ちていた木の棒やバットなどを用いてスイカ割りを行いました

割った後はみんなで美味しく頂きました🌞

釣り

希望者は毎朝5時に起床し、釣りをしました。釣った魚は朝ごはんで頂きました!

準備資料・提出物につい

兵庫連盟へ以下の書類を提出しました。

  1. 企画書
  2. 計画書
  3. 下見報告書
  4. 安全対策書
  5. 予算書
  6. 各プログラム計画書

広報を目的として以下のものを作成・配布しました。

  1. 案内状
  2. 案内ポスター
  3. 参加者申し込みフォーム

準備資料として以下のものを作成しました。

  1. 企画進行シート
  2. 準備物・購入品リスト
  3. 実行委員タイムテーブル

参加者に以下のものを作成・配布しました。

  1. 会場までの交通手段フォーム
  2. 交流会のしおり
  3. 活動後アンケート

今回の交流会から、前回の交流会の「参加者がタイムスケジュールを知っている方がより円滑に活動を進めるのではないか」という反省の1つを活かして参加者に交流会のしおりを配布しました。

交流会のしおりには、活動概要・緊急連絡先・メニュー・持ち物・タイムスケジュールを記入して、事前に第19回交流会LINEグループにて配布しました。

評価反省

参加者用事後アンケート


• 参加地区
→5地区

• この活動の満足度
→91%が最高評価

• プログラムは無人島ならではのものだったか
→75%が最高評価

• 個人では難しい活動もHRSというグループなら実施できると感じることができたか
→91%が最高評価

• 無人島生活の中で自身のスカウトスキルを活用することができたか
→41%が最高評価で、50%が8割評価

• 新しい仲間ができたか
→100%達成

• 今回の活動の経験を今後に生かせると思ったか
→91%が最高評価

• 兵庫ローバースや運営委員会に関する知識が深まったか
→50%が最高評価、33%が8割評価

• 今後もこのような活動や定例会に参加したいと思ったか
→83%が最高評価

活動目的に対して


1 兵庫ローバースの活動で、無人島キャンプという、普段できない活動を行う。 

• 達成できた。無人島ならではのプログラムが展開できたと共に、一人では時間の面でもお金の面でも、実施するのが難しいような活動もHRSだからこそ実施でき、高い満足度を得られた。

2各々が今までに培ってきたスカウトスキルを実践する。

・達成できた。現地の資材を使った外灯建築やキャンプファイヤーの衣装作成では、結索力、アイデア力。

生活面でのチームワークや現地の環境への適応能力の高さ。
初めましての仲間とキャンプを楽しむコミュニケーション力などがみられた。

3団や地区を超えたローバースカウトの仲間を増やす。

・達成できた。広報期間を長くとったことでしっかりとローバー年代に周知することができた。過去最大人数で実施することができた。あえて班制度をとりいれなかったことで特定のグループのみの交流ではなく、いろんな人と交流の機会が生まれた。

4交流会を経て、自身の所属する団や地区などで生かせるアイデアを持ち帰る。

・達成できた。キャンプファイヤーの出し物、外灯建設や通信ゲーム、スイカ割りなど持って帰りやすいプログラムがあった。

活動目標に対して


1 無人島でしかできないプログラムを実施する。

・狩猟採集や工作などは現地の食材や資材を用いたプログラムができた。

・そもそも水も電気もトイレもない場所でキャンプをすることこそが無人島にしかできない活動だと思う。

2 個人では難しい活動が兵庫ローバースを活用すると実現できることを知ってもらい、今後も継続して兵庫ローバース活動に参加したいと思ってもらう。

・無人島は手続きや、準備、プログラムの計画、展開、金銭面や備品面などで個人ではなかなか難しい活動であるため、この規模の人数で無人島に行けるのはやはりHRSだからこそできると感じた。

3 無人島を生かして、スカウトスキルを実践できるプログラムを実施する。

・無人島の中という限られた物資で工作しているときに各々のスカウトスキルが存分に発揮できてたと思うし、逆にその人のスカウトスキルを知ることも出来たことがとても良かった。

・班活動でのリーダーシップ、環境に適応する能力など、様々なスカウトスキルを発揮する機会がプログラムの随所で見られたと思う。

4 全ての地区から参加してもらう

・今回はすべての地区からの参加は達成できなかったが、普段あまり参加がない地区からのスカウトが案内状や広報をみての参加があり、過去最多の参加者だった。

・申込期間を長くとったのと、個人間の勧誘がよかった。全地区制覇を目指して頑張ろう!

5 交流会を通して、自分の所属する団や地区以外の人と交流し、新しい仲間を作って帰ってもらう。

・特定の班制度にしなかったことで、いろいろな人との交流が生まれた。

・新たな出会いはもちろん、過去の活動で一緒だったスカウトとの再会も見られ、ローバーからまたつながりを深めていけたらなおいいと思う。

・多くのスカウトが参加してくれたことが大きく、その中でプログラムも上手く交流に繋がるものだったと思う。

・初めてHRSの活動に参加した人が多く、最初はどうなることかと見ていたが、時間がたつにつれて普段かかわることのない人同士で話したり、行動したりする姿が見られた。

6 参加者が自団の活動でプログラムを考える際、今回の交流会のプログラムが参考になったと思ってもらえるようなプログラムを展開する。

• キャンプファイヤーや工作物やスイカ割り、ビーチフラッグなどのプログラムは無人島でなくてもできるし、自分の団でのプログラムとして取り入れやすいものであった。

• 自分の団でやったことない出し物などに触れることができて参考になった。

• 今回は無人島の地形や自然を活かしたプログラムが多かったが、自団で少し要素やルールを変えると実施することができるものがほとんどなので参加者にとっていいアイデアの種を提供できたのではないかと思う。

会場下見

会場の下見を行いました。

主に以下の5つについて確認を行いながら、プログラム内容と会場との調整をしました。

  • 姫路港にて飲み水をつげるところがあるかの確認
  • 竹の有無
  • 拠点の選定
  • 狩猟採集ができるのか
  • 電波のある場所を探す

所感 

今回の無人島では、県内で実行委員を募り実施することで様々なアイデアを取り入れたプログラムができました。また、いち早い広報と無人島という魅力ある交流会ということで、HRS史上最大人数での交流会を実施することができ、今後のHRSの発展を感じることができました。無人島でしかできない経験ができ、生活、プログラムなどあらゆる面でローバー年代の力を感じることができました。無人島でのキャンプにあたりあらゆるリスクを想定して万全の準備を進めることで無事にキャンプを終えることができて良かったです。(第19回交流会チーフ)

この投稿を書いたローバー組織

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