第13回日本アグーナリー
はじめに
昨年、福島県で「第13回日本アグーナリー」が開催されました。
もしかすると、この記事を読んでいる人の中には「アグーナリーって何?」と思う方もいるかもしれません。簡単にまとめると「障害を持つ人もそうでない人も、お互いに学びあいながら活動するジャンボリー」といったところでしょうか。
この記事を読むことで、アグーナリーについて知っていただければと思います。
日本アグーナリーとは
以下の文は日本連盟のHPに記載されている文をそのまま引用したものです。
日本アグーナリーは、4年を周期に、障がいのあるスカウト(特別な配慮を必要とするスカウト)が相集い、海外を含めた多くのスカウトたちとのキャンプ生活を通じて、スカウト仲間としての心の触れ合いと共通体験の中から、明るい希望を持って積極的に社会生活に参加することを目的に開催されてきました。
第8回大会までは、障がいのあるスカウトの大会としていましたが、第9回大会では、単に障がいのあるスカウトのためだけの大会ではなく、参加するすべてのスカウト・指導者が、期間中の諸活動を通じて共に生きることを学ぶ「学習の場」とし、第10回大会以降は、障がいの有無かかわらず、相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生する社会」を実現するという社会のニーズに応えることを目指して開催しています。
(ボーイスカウト日本連盟HPより:第13回日本アグーナリー:https://www.scout.or.jp/member/agoonoree)
いかがでしょうか?アグーナリーの意味について理解していただけましたか?
参加者だけでなく本部スタッフの中にも様々な障がいを持つ人もいましたが、共によりよい大会にしようと一致団結して運営に携わっていました。
大会概要
期間 | 2024年8月8日(木)~12日(月・祝) |
会場 | 福島・国立磐梯青少年交流の家(福島県耶麻郡猪苗代町字五輪原7136-1) |
目的 | 日本アグーナリーは、キャンプを通じて、全ての参加者が障がいについての理解を深め、人格と個性を尊重し支えあう社会の実現を目指すことを目的とする。 |
テーマ | We Can! ふかめよう友情(ゆうじょう)!ひろげよう絆(きずな)! We Can(私たちは、できるのだ)は、世界スカウト機構が、各国スカウト組織の指導者を対象として“健康や障がいについての意識”を高めていくために発行したプログラム資料の名称であり、世界的なボーイスカウト運動の中でも「障がい(者)」に対する意識を考える標語ともなりました。この言葉は、第8回、第9回ではサブテーマとし、第10回~第12回では、参加者それぞれが仲間と一緒に何ができるか、何をすべきかを考えるようこの言葉をテーマに設定しました。第13回も引き続き、この言葉をテーマとし、サブテーマには、開催地福島ならではのキーワードである「絆」を使用しました。 |
対象 | 障がいのあるスカウト、または一緒の活動を希望するスカウト、ボーイスカウトに加盟しない青少年 |
宿泊 | 固定野営または舎営 |
大会規模 | 950名(参加人数) |
スケジュール
8月7日 本部スタッフ集合
8月8日 参加者集合・設営・開会式
8月9日 プログラム・交流の夕べ
8月10日 プログラム・フォーラム
8月11日 場外プログラム・磐梯の夕べ
8月12日 閉会式・撤営・解散
活動内容
ローバースカウトおよび同年代指導者は、本部スタッフとして以下の6つの部門の中でそれぞれの役割を果たしました。
・活動サービスセンター
場内プログラムは21のプログラムを実施、場外プログラムは7つのコースに分かれて会津地区を中心とする福島県の歴史や自然に触れるプログラムを実施。
・一般参加サービスセンター
・チャレンジクルーセンター
チャレンジクルー(ベンチャースカウト)の生活管理、行動管理
・生活サービスセンター
食堂の管理など
・総合サービスセンター
・安全・危機管理室
また、大会期間中はローバーサロンが設置され、全国のローバースカウトおよび同年代指導者の交流が行われました。
配属された部門が違っていても、サロンに行くことで新たなつながりや意見交換を行うことができる機会となっていました。
終わりに
アグーナリーでは、障害の有無により区別することなくお互いを補い合って共に活動し、その共有した時間をより楽しもうとするスカウトの姿が多く見受けられました。
この大会をきっけかけとして障害についての理解向上や、求められる配慮や考え方について多くの参加者が深い学びを得ることができたのではないかと思います。
この記事を読んだ皆さんも障害について学んでみようと考えたり、次のアグーナリーに参加したいなと思ってもらえたらうれしいです。
最後まで読んでくれて、ありがとなし!